性能課題編メモリアクセス速度の向上

性能向上のポイント:メモリ選択

高クロック、大容量メモリの選択

  • 4800 RDIMM / 4800 RDIMM 3DS / 5600 RDIMM / 5600 RDIMM 3DS に対応。最大8TBまで搭載可能。データ転送速度は4800MT/sおよび5600MT/s(搭載CPUにより異なります)
  • CPUを2基に増設すると、使用できるメモリの数が増えるため、さらに性能アップします。

性能向上のポイント:メモリ増設

メモリインターリーブ機能で並行処理を行い、メモリアクセス速度をUp!

SSDは、頻繁かつランダムに参照されるプログラム(OS等)やデータの格納に適しています。利用頻度の高いデータをSSDキャッシュに置くことで、レスポンスを向上できます。

メモリの増設(冗長化)

メモリを増設し、冗長化を行うと、搭載メモリ枚数、消費電力、使用スロット数などが増えますが、システムの信頼性が向上します。

メモリの種類

メモリの種類 PRIMERGY搭載 特長
U-DIMM 1WAY 安価
R-DIMM 2WAY
4WAY
一般的 U-DIMMより信頼性が高い
LR-DIMM 大容量の読み書きが可能
メモリの高信頼性

メモリをはじめとする半導体製品は、原材料に含まれる微量放射性元素や宇宙線などの影響により、記憶されたビットが反転してしまうことによるエラーは避けられません。

メモリの信頼性確保のための技術には、メモリ素子の信頼性を高める技術と、DIMMの冗長性を高める機能があります。

メモリ素子の信頼性を高める機能①
ECCメモリ

(Error Check and Correct memory)
ECCメモリとはデータにパリティデータを追加する事で、メモリエラーの存在と発生箇所を検出して1bitエラーを修正する機能を持ったメモリです。PRIMERGYのメモリは全てこの機能を搭載しています。

メモリ素子の信頼性を高める機能②
SDDC (Single Device Data Correction)

データを分散させて格納し、メモリ素子が壊れると1bitエラーが複数箇所で起きるようにしました。この考え方とECCを組み合わせたものがSDDCです。これにより、最大8bitのエラー修正が可能(x8 SDDCの場合)になり、より高い信頼性を実現します。PRIMERGYでは、2WAY以上のサーバにこの機能を搭載しています。

DIMMの信頼性を高める機能①
スペアメモリ

エラーチェック機能により検出されたエラーが一定回数に達したメモリは、そのメモリの内容をスペアメモリにコピーし、サーバの停止を伴わずに問題の発生したメモリを切り離します。

メモリミラーリングと比較すると比較的少ない待機メモリで冗長化を実現できますが、データの修復機能はありません。

DIMMの信頼性を高める機能②
メモリミラーリング

メモリを二重化し、二重化したメモリの両方にデータを書き込みます。

片方のメモリで訂正不可能なエラーが発生した場合には、もう一方のメモリのデータを使用する事で、ECCでは訂正不可能なマルチビットエラーなどからデータを保護し、システムの継続運転と安定した動作を実現します。

PRIMERGYに接続可能なメモリの一覧