SSDは、頻繁かつランダムに参照されるプログラム(OS等)やデータの格納に適しています。利用頻度の高いデータをSSDキャッシュに置くことで、レスポンスを向上できます。
メモリを増設し、冗長化を行うと、搭載メモリ枚数、消費電力、使用スロット数などが増えますが、システムの信頼性が向上します。
メモリの種類 | PRIMERGY搭載 | 特長 |
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U-DIMM | 1WAY | 安価 |
R-DIMM | 2WAY 4WAY |
一般的 U-DIMMより信頼性が高い |
LR-DIMM | 大容量の読み書きが可能 |
メモリをはじめとする半導体製品は、原材料に含まれる微量放射性元素や宇宙線などの影響により、記憶されたビットが反転してしまうことによるエラーは避けられません。
メモリの信頼性確保のための技術には、メモリ素子の信頼性を高める技術と、DIMMの冗長性を高める機能があります。
(Error Check and Correct memory)
ECCメモリとはデータにパリティデータを追加する事で、メモリエラーの存在と発生箇所を検出して1bitエラーを修正する機能を持ったメモリです。PRIMERGYのメモリは全てこの機能を搭載しています。
データを分散させて格納し、メモリ素子が壊れると1bitエラーが複数箇所で起きるようにしました。この考え方とECCを組み合わせたものがSDDCです。これにより、最大8bitのエラー修正が可能(x8 SDDCの場合)になり、より高い信頼性を実現します。PRIMERGYでは、2WAY以上のサーバにこの機能を搭載しています。
エラーチェック機能により検出されたエラーが一定回数に達したメモリは、そのメモリの内容をスペアメモリにコピーし、サーバの停止を伴わずに問題の発生したメモリを切り離します。
メモリミラーリングと比較すると比較的少ない待機メモリで冗長化を実現できますが、データの修復機能はありません。
メモリを二重化し、二重化したメモリの両方にデータを書き込みます。
片方のメモリで訂正不可能なエラーが発生した場合には、もう一方のメモリのデータを使用する事で、ECCでは訂正不可能なマルチビットエラーなどからデータを保護し、システムの継続運転と安定した動作を実現します。
PRIMERGYに接続可能なメモリの一覧